買取業者から見た「買いたい」一戸建て住宅があるエリアの特徴
買取業者からの一戸建て物件のニーズが高いエリアは、都心への通勤が可能なエリアかつ駅近の物件です。その理由は業者が購入しやすい価格帯のため、リフォームを施しても利益を生み出しやすいからです。
業者が好む築年数は築10年以上の物件です。反面、築浅の戸建住宅は成約に至らないことが多いので注意が必要です。
具体的な人気エリアランキングは以下のとおりです。
買取業者が欲しがる一戸建て人気エリアランキング
- 第一位
- 横浜市・東部エリア
- 第二位
- 東京都・城西部エリア
- 第三位
- 川崎市・中央部エリア
- 第四位
- 横浜市・中央部エリア
- 第五位
- 東京都・城東エリア
買取業者が多いエリアほど売れやすい?
買取業者の数=成約率が高いエリアだと言えます。当然、競合も多いことからより高い価格での取引も期待できます。
しかし、注意していただきたい点があります。それは業者が好む物件は一戸建て・マンション・土地それぞれ異なるため、業者の総数が多いからと言ってすべての取引に期待できるとは限らない点です。
わかりやすく言えば、マンションが好まれるエリア=一戸建てが好まれるエリアではないということです。
マンション業者と比べて、戸建専門の買取業者の数は多い?少ない?
実はマンション買取希望業者に比べて、中古戸建の買取を希望される業者数は少ないです。その理由は保証範囲が大きいことにあります。
戸建住宅の買取業者は物件を仕入れたあと、リフォームを施して再販売を行いますが、物件の瑕疵に関する保証は業者が担う義務が発生します。
もしも再販売後に欠陥などが見つかった場合は、もともと物件を所有していた売主様ではなく、業者が実費を支払って保証をしなければなりません。
そしてこのような事象はマンションよりも中古戸建の方が多いため、業者様はリスクが大きい取引だと言えます。
また、マンションは躯体に関する保証がほぼ必要なく、室内に関する保証だけで済みます。しかし一戸建て住宅には雨漏り等の予想外のトラブルがつきまとうため、思ってもみなかったコストが発生するかもしれないのです。
以上のことから、リスクを回避するためにもマンションの買取に力を注ぐ業者が多いのです。
リスクが大きいのに戸建住宅に特化して活動する理由は?
戸建業者が一軒家に特化して活動する理由。それは「区分マンションは競合が多く、利益が生み出せないから」というケースが多いです。
リスクが大きくても、より活動しやすい市場で戦っているのが戸建業者というわけです。
戸建買取業者が好む物件とは?
買取業者ごとに欲しい物件は異なりますが、傾向は読めますのでご紹介いたします。
都内中心部の戸建は、土地坪数が小さめの物件が好まれます。「大きな物件の方が喜んでくれるのではないですか?」と思われたかもしれませんが、実はそうではありません。
その理由は、土地が大きければ大きいほど再販時の価格が上がってしまうため、購入できる人が限られてしまいます。するといつまでも売れ残ってしまう可能性が大きくなりますので、速やかな転売を目指す買取業者のビジネスには不向きです。
ただし大きな土地の上に建てられた戸建住宅が古い場合は解体後、分筆して複数の戸建住宅として販売できますので、喜んで買い取ってくれる業者はいるでしょう。
反面、業者が大きな土地の上に建てられた築年数が新しい物件を購入することは、高額な金額のリスクを伴います。そのため、どうしても敬遠されてしまいます。
しかし、中には大きな土地を好む業者もいらっしゃいますので、土地建物の規模問わずぜひご相談くださいませ。