ご存知ですか?買取と売却は、こんなに違いがあります
売却と買取に、違いがあることをご存知でしょうか?言葉の印象は非常に似ていますが、この二つの間には実は大きな違いがあります。ここでは、その「違い」を具体的にご紹介していきます。
「売却」と「買取」の違い
売却 | 買取 | |
---|---|---|
買主 | 一般のお客様 | 不動産専門の買取業者 |
主な取扱い物件 | 居住用 | 居住用・事業用を問わない |
売却スピード | 3ヶ月~6ヶ月程度 (速やかに進んだ場合) |
最短3日 |
売却金額 | 相場に準ずる | 相場より、やや安め 当社の場合、仲介同等になる可能性があります。 |
仲介手数料 | 物件価格に準じた手数料を売主が負担 | 当社の場合、最大無料 |
不用品の処分 | 売主が実施 | 当社の場合、業者が無料処分 |
売却と買取の違い・その1「物件を買う人が違う」
売却は「個人」の方々が物件を買います
売却の際の買主様(売る相手)は個人の方々になります。主にお客様ご自身のお住まいを目的に、一戸建て住宅・マンション・土地を購入します。
また、このケースでは「不動産仲介業者」が担当者となり、物件購入のサポートを行います。(売却仲介)
仲介業者は不動産流通機構が運営している「REINS」という不動産データベースから条件に合う物件を探し出し、個人のお客様へとご紹介します。
売却時の買主様(個人の方)が求めるニーズ
- 居住用に物件を探している
- 土地の場合、広すぎず狭すぎない面積が理想
- 築年数が比較的浅い物件を好む傾向がある
- 人気のエリアにある物件を探されていることが多い
- スーパーや学校など、周辺に便利な施設があることを望んでいる
買取は「不動産企画・開発業者」が物件を買います
買取時の買主様は「開発・建設・投資業者」です。各社は使われていない土地や、不要になった建物等を仕入れ、独自に加工した上で再販売を行う業者です。
これは、転売ビジネスにあたり、利益を生みだしそうな物件を常に探し求めています。そして、良い物件が見つかれば、すぐに現金で購入します。
買取時に不動産企画・開発業者が求めるニーズ
- 居住用・事業用問わず物件を探している
- 土地の場合、広大な土地でも狭い土地でも構わない
- 築年数が古めの物件をたくさん買いたい
- 人気がない場所でも、適切に開発すれば発展する見込みがある物件がほしい
- 周辺に便利な施設がなくても、居住以外の活用方法が見出だせる物件を求めている
買取業者は条件が悪い物件も購入してくれます。
居住用には向かない土地などに対し、高い評価を示してくれることは買取業者の大きな特徴だと言えるでしょう。
どうして、そのような不便な不動産を買い取ってもらえるのか。それは、業者が買いたい物件は、必ずしも居住用ではないからです。
たとえば、太陽光発電の業者は立地を問わず広大な土地を探し求めています。広く平坦な土地なら高収益を見込めるため、「ぜひ買わせてほしい」と手を挙げてくれます。
このように、居住以外の活用方法も知っていることから、どんなに悪条件の物件でも喜んで買い取ってもらえるのです。
「不動産企画・開発業者」が行っている事業
具体的には、次のようなビジネスを行っている業者になります。
- 大きめの土地を購入し、複数の一戸建てを建設して販売する建売業者
- 使われていない土地を購入し、太陽光発電でビジネスを行う企業
- 古いマンションを購入し自社でリノベーションを行い、販売する業者
- 新築マンションを企画・販売しているマンションデベロッパー
これらの他にも様々な専門業者があり、それぞれに適した仕入れ物件があります。
売却と買取の違い・その2「成約スピードが違う」
物件が売れるまでのスピードも売却と買取とでは、まったく異なります。状況などにより、異なりますが、一般的に売却に比べ、買取の方が、圧倒的に早く成約へと至ります。
売却の成約スピードは「遅い」
一般的な目安として、仲介は3ヶ月~6ヶ月と時間が掛かるケースが多く、長い場合は1年を経過してしまうケースもあります。時間がかかる理由は、
- 個人のお客様は、新しい物件や利便性を重要視するケースが多い
- 資料上では気に入ってもらえても、内覧で断られてしまうことがある
- 人生で一度の大きな買い物なので、様々な物件と見比べて、慎重に選ぶ傾向が高い
以上のことが考えられます。
また、時間をかければ売れるという確約もなく、いつまでも売れないまま、価値がどんどん下がってしまう物件もあります。
買取の成約スピードは「早い」
買取の場合、業者が興味を示してくれれば、最短3日~1週間で成約に至るケースが多いです。
業者は物件の「仕入れ」のために買取を行っています。良い物件をたくさん買えれば、その分、会社の利益を伸ばせますので、積極的に投資していきます。もし、良い物件を他の業者に先に買われてしまっては、この先の事業に大きな影響を及ぼします。
そのため、良い物件が見つかればすぐに買い付けをしてくれるのです。
買取は売却に比べて、早期の売買成立の可能性がとても高いです。そのため、「すぐに売りたい」という方には一番おすすめの売却方法だと言えます。
売却と買取の違い・その3「成約金額が違う」
価格については、買取に比べ、売却の方がより高値で成約になるケースが多いです。買取の方が安くなる理由は、不動産会社が買い取る際の諸費用や転売後の利益も考慮しなければならないため、その分、価格から差し引かれてしまうからです。
しかし、たとえ買取でも、選ぶ業者次第で売却と同等の価格で成約に至るケースがあります。何故なら業者は大きな収益性を生み出しそうな物件があれば、多少高くても買いたいと思ってくれるからです。
売却 | 買取 | |
---|---|---|
査定価格 | 見積もりに過ぎず、さらに値下げしないと売れない可能性も。 | 業者が必ず買い取る金額。値下げされる心配はない。 |
成約価格 | 相場をもとにした金額で売れる可能性がある。買取よりも高め | 当社は価格交渉可能。売却同等の価格になる可能性があります。 |
築年数の影響 | 新しい物件の方が高く売れる傾向がある。ただし、築浅物件でも立地が悪いと高値がつかず、売れない可能性も。 | 古くても査定額に影響しない。どんなにボロボロでも将来性を認めてもらえれば評価してもらえる。 |
買取がおすすめのケース
- 離婚が決まり、財産分与のためにすぐに現金化したい。
- 親御さんとのご同居に向けて、実家を売って物件購入資金に充てたい
- 相続を受けたが、相続税や固定資産税が払えそうにないため、手放したい
- 海外転勤が決まったため、引っ越し前に今の家を売りたい
- 事業が悪化したため、持ち家を売って現金化したい