不動産買取業者とは

そもそも買取業者とはどのような仕事をしているのでしょうか?

買取業者のビジネスは不動産を物件所有者ら直接購入し、さらにその物件を転売・賃貸運用することで利益を生み出しています。

また、買取業者は各社それぞれ専門性があり、築年数が40年前後の一戸建て物件ばかりを購入する業者や郊外の広い土地だけを専門に購入する業者など、各社それぞれに求める物件が異なるのが大きな特徴と言えるでしょう。

たとえば街でよく見かけるコインパーキング。実はこれも、駐車場ビジネスを展開している業者が物件を買い取った上で利益を生み出している不動産買取ビジネスです。

コインパーキング業者は駐車場経営に適した場所にある不動産を購入し、駐車場へと再生させて運用しています。

不動産買取事業は一種の中古品ビジネス

「不動産買取」と聞くとイマイチわかりづらいかもしれませんが、一種の中古品ビジネスと考えていただいて構いません。

たとえば読み終わってしまった書籍を古本屋に持ち込めば、買い取ってもらえますよね。その古本屋は書籍の買取価格に利益分を上乗せして再販を行っているのはご存知のとおりです。

実はこの不動産買取もリサイクルビジネスの仕組みとまったく同じです。売却仲介よりも値段は下がってしまうものの、その場ですぐに買い取ってもらえるのでスピーディーに取引が成立。利用者は安心感が得られます。

不動産買取業者は仲介業者と何が違うの?

不動産「仲介」業者とは

不動産仲介業者は「物件を売りたいお客様」と「物件を買いたいお客様」をお繋ぎすることが役目です。あくまで売主様・買主様の中継役として業務を行うことが特徴です。

主な収入源は売主様・買主様双方から頂戴する仲介手数料。売買が成立した成果報酬として、物件価格に準じた手数料を請求します。

また、場合によっては塗装費用やリフォーム代など諸経費に関する利益も得ており、このような工事が発生する場合は仲介業者が作業を行うのではなく、専門の業者へ依頼しています。

この他にも、住宅ローンに関する銀行との調整や物件に関する法的な調査なども仲介業者のたいせつな仕事です。

POINT

仲介業者の役目は売買取引のサポート。売主・買主間のほか、リフォーム業者・金融機関との調整・役所への調査をすべて代行します。

情報関連サイト:不動産会社に仲介を依頼する(公益社団法人 全日本不動産協会)

不動産「買取」業者とは

不動産買取業者は、お客様から購入した不動産を「転売」もしくは「賃貸収入」を得るために活用します。

この物件ですが、そのままの状態で転売・賃貸運用することはありません。独自にリフォーム・リノベーション、場合によっては解体後、建て直しをして新たな商品として活用していきます。

たとえば、一戸建て専門業者なら、大きな一戸建て住宅を買い取ったあとに土地を2つに分け、2軒の住宅を販売して利益を得るようなモデルです。

この工事は買取業者自ら行うケースがほとんどのため、専門性の高い作業をスピーディーに行えます。

仲介業者と買取業者はビジネスモデルがまったく違う

これまでご紹介してきたとおり、仲介業者と買取業者は利益を生み出すビジネスモデルが異なります。

仲介業者は手数料収入であることに対して、買取業者は購入した物件を活用することで得た上乗せ分がキャッシュポイントです。

不動産買取業者が取引するお客様とは

不動産買取業者の主な取引相手をご紹介していきましょう。

1.不動産仲介業者

まず主要取引先は不動産仲介業者です。なぜなら不動産仲介業者を通して売却中の物件の中には、いつまでも売れ残っている物件があるため、売主がお困りのケースが多いからです。このような場合は、仲介業者から買取業者に物件を紹介して、直接買い取ってもらえないかを交渉します。

実は不動産業界は昔から横のつながりを大切に活動しており、各社独自のコミュニティがあります。不動産業者同士はライバルでもありますが、困ったときは互いが助け合いながら活動するのが特徴です。

そのため買取業者の多くは不動産業者からの紹介だけでビジネスが回っているケースがほとんどで、仲介業者のように人通りの多い街に店舗を出すようなことはしていません。

2.買取業者主要エリア内に所在する不動産の持ち主様

不動産買取業者は自分たちの利益が得られる物件を日々探し求めています。そのため場合によっては物件の持ち主様に営業をして、自分たちに買い取らせてもらえないかを直接交渉するケースも。

たとえば古くなったアパートの場合は築年数が経過すればするほど、入居率は悪くなり物件の新陳代謝が悪くなります。けれどもアパートの解体費用は莫大なため、大家様のご負担は相当なものです。

そのため古いアパートを見かけたら大家様とお話しをして、工事費を全額負担するので物件を買い取らせてもらえないかを交渉する場合があります。

もちろん、即決になることはほとんどありませんので、ゆっくりと話し合ったあとでも交渉決裂というケースも多くあります。

不動産買取業者が多い地域はどこ?

不動産買取業者はどこの地域でも簡単に見つかるというわけではありません。

なぜなら、業者は物件を転売・運用して利益を生み出すビジネスモデルのため、ある程度人口の多さや事業に適した地域性を重要視しているからです。

たとえばマンションを建てる場合、土地がたくさん余っている地域に建ててもニーズは低く、相場も安いため事業としてなりたちません。

しかし、これが東京都の港区に建てるのなら、話がまったく変わります。港区は相場が高いため、一戸あたりの単価が大きく、利益率はばつぐんです。

すなわち、主要都市のようなある程度の収益を見込める地域の方が業者は見つかりやすいと言えます。

ただし、主要都市以外でも太陽光発電用の土地を探している業者やリゾート開発業者は、地方の広大な土地を探していますので、地方の不動産でも望みを捨てる必要はありません。

当社の場合は、お客様が売りたい不動産が取り扱える業者を全国でお探しできますので、まずはぜひご相談ください。

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各買取業者の特徴

不動産業者が得意なこととは?

1.潤沢な資金があるので、即決で不動産を買える

業者は欲しい物件が見つかり次第、すぐに買えるように豊富な資金を用意しています。

なぜなら、不動産買取業界は陣取り合戦をしているようなものですから、いい物件に出会えたら他社に取られてしまう前に購入しておきたいからです。

したがって、もしもあなたが売りたい不動産と買取業者のニーズがマッチすれば、あっという間に購入してもらえることでしょう。

これは業者が得意なことであると同時に、お客様にとっても大きなメリットだと言えます。

2.新規不動産開発に向けた技術力がある

業者の主なビジネスは不動産を仕入れた後に手を加えて、再販売や賃貸運用をすることです。

この一連の作業を一貫して行っている業者が多く、各社には専任の工事チームが所属しています。

たとえば崖地の物件を多く買い取っている業者は、崖地を造成する技術に長けています。そのため、他の業者ではお手上げのような不動産でも好んで買い取り、新たな建物を建設して販売を行っているというわけです。

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